石西礁湖生きもの図鑑ーサンゴのなかま
![]() |
種名:コブハマサンゴ 学名:Porites lutea 石西礁湖ではいたるところで見られる塊状サンゴの1種。茶色や緑、黄色など様々な色の群体がいる。骨格は非常に硬く、成長は遅い。雌雄異体の放卵放精型(卵と精子を海中に放出する)で、夜に産卵を行う様子が見られることがある。穿孔性の生物がよく住み着いており、イバラカンザシやカンザシヤドカリなどが見られる。1m以上の大型になると周囲に魚などが住み着き、漁礁の様な役割を果たす。また、潮間帯では潮の満ち引きで群体の上部が干出して死んでしまうことでドーナツの様な形になるマイクロアトールが形成されることがあり、穴が開いた中心に魚が住み着いたり、サンゴが付くこともある。これらの役割によって、サンゴ礁生態系の基盤を支えている。 白化に強いとされている為、本種の白化の有無が海域の白化被害の指標となることがある。 |