石西礁湖生きもの図鑑ーサンゴのなかま

種名:アザミサンゴ
学名:Galaxea fascicularis

石西礁湖では広い範囲でよく見られる、塊状のサンゴの1種。茶色や緑色の群体が多い。見た目がアザミの花に似ていることからこの和名が付いたとされており、学名の「Galaxea」はポリプの集まりが銀河のように見えることからこの学名が付いたと言われている。雌雄同体の放卵放精型(卵と精子を海中に放出する)で、夜に産卵を行う様子が見られることがある。観賞用として市場に出回っている。本種はサンゴ同士の競争に強く、攻撃用のスウィーパー触手と呼ばれる、攻撃用の長い触手を持つ。また、サンゴの中でも比較的強い毒性があり、隣り合ったサンゴが攻撃された跡が残っていることがある。
多くはないが、高水温などで白化している様子も見られることがある。