石西礁湖生きもの図鑑ーサンゴのなかま

種名:ウスエダミドリイシ
学名:Acropora tenuis

石西礁湖では主に浅場に見られる散房花(コリンボース)状サンゴの1種。骨格は比較的脆いが、成長が早い。色は茶色や緑色が多い。雌雄同体の放卵放精型(卵と精子を海中に放出する)で、ミドリイシ類共通の特徴として、夜に卵と精子が詰まったバンドルを一斉に放出することが知られている。本種はミドリイシ類の中で比較的白化に強く、2016年の大規模白化を生き残った群体も多くいた。その為、サンゴ種苗生産へとよく利用されており、自然再生の面で注目されている。
高水温や強い光によって白化することが多いが、死亡は比較的少ない。