石西礁湖生きもの図鑑ーサンゴのなかま

種名:ナンヨウミドリイシ
学名:Acropora hyacinthus

石西礁湖では広い範囲で浅場に見られるテーブル状サンゴの1種。成長すると2m以上になることもある。骨格は比較的脆いが、成長が早い。色は自然下では茶色や緑色、灰色の群体が多い。雌雄同体の放卵放精型(卵と精子を海中に放出する)で、ミドリイシ類共通の特徴として、夜に卵と精子が詰まったバンドルを一斉に放出することが知られている。本種はもともと本州にも生息するクシハダミドリイシとされていたが、2015年に南方の種は別種とみられるようになった。
夏に水温上昇などで白化する様子が見られている。