第19回協議会(2016) |
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第19回 石西礁湖自然再生協議会を開催しました平成28年2月14日(日)に、石垣市健康福祉センターにおいて、「第19回 石西礁湖自然再生協議会」を開催しました。今回の協議会は、委員、傍聴を含め63名の方が出席しました。
はじめに、第5期協議会の途中参加委員として8個人・団体が承認され、計118の個人・団体の体制で、引き続き検討を進めていくことが確認されました。
1.基調講演 石西礁湖の再生に向けた新たな知見に関して専門家から2題の基調講演をいただきました。 (1)サンゴの白化メカニズム解明 静岡大学の鈴木委員からサンゴの白化メカニズムの新たな知見に関する講演をいただき、白化はサンゴ体内で褐虫藻が分解されることで起こることや高水温に加えてバクテリアが白化を促進させること、バクテリアは病気の最大の原因にもなっていることなどが紹介されました。
(2)島嶼−サンゴ礁−外洋統合ネットワーク系動態解明に基づく石西礁湖自然再生への貢献(環境研究総合推進費プロジェクト) 東京工業大学の灘岡委員から環境省環境研究総合推進費プロジェクトで研究しているオニヒトデ大量発生仮説の検証状況や陸域-海域の統合モデルの開発状況等について発表いただきました。また、これら成果をもとに陸域負荷をどの程度コントロールすればサンゴ礁生態系が維持できるかということにつなげていくことなども紹介されました。
2.話題提供 今回協議会では、各委員それぞれの立場から実践している取り組みなどについて話題提供いただきました。 (1)サンゴ保全活動における新たな観光事業の創出 NPO法人観光事業活動研究会の後藤氏から、サンゴ保全活動における新たな観光事業として、「3935プロジェクト」における取り組み内容について紹介いただきました。
(2)沖縄の自然環境保全に配慮した農業活性化支援事業 石垣市赤土等流出防止営農対策地域協議会の農業環境コーディネーター大浜氏から、これまでの赤土等流出防止対策、広報・啓発活動等の実施状況などについて紹介いただきました。
(3)平成27年度自然再生全国会議の報告について 吉田会長代理から、平成27年度自然再生全国会議の開催概要や全国の自然再生に携わっている方々との意見交換から得た知見・所感などについて報告いただきました。
(4)石西礁湖自然再生事業の評価について 環境省から、今後の評価などについて各委員の共通認識を得るため、石西礁湖自然再生全体構想における目標と展開すべき取組みについて紹介しました。
3.部会・WG等からの報告 協議会には4つのWGと1つの部会が設置されており、それぞれより活動報告がありました。また、NPO法人石西礁湖サンゴ礁基金からも活動実績と今後の展望について紹介がありました。 (1)生活・利用に関する検討部会 石西礁湖のルールマップの進捗状況ほか、国及び県が実施している航路整備事業の実施状況等について報告がありました。
(2)学術調査ワーキンググループ及び海域対策ワーキンググループ
学術調査ワーキンググループからは、石西礁湖のサンゴ再生に係る調査や試験研究等に関して様々な発表が行われ、科学的な知見をわかりやすい形で外に発信していくことや具体的取り組みにつなげていくことなどについて議論があったことを報告しました。
(3)普及啓発ワーキンググループ サンゴにかかわる環境教育を展開している6主体の取り組み状況を報告するとともに、今後は関係団体の情報共有を継続しながら、連携を図りつつ、より効果的な学習を展開していくことを報告しました。
(4)特定非営利活動法人石西礁湖サンゴ礁基金 石西礁湖サンゴ礁基金からは、今後の事業拡大を見据え予算を増やしていく必要があり、新たなプロジェクトの立案や人材確保という課題に取り組みつつ、いろいろな事業に参画していくことで活動を広げていきたいといった報告がありました。
第19回 石西礁湖自然再生協議会配布資料
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