石西礁湖生きもの図鑑ーウニ・ナマコ・ヒトデのなかま

種名:ハネジナマコ
学名:Holothuria scabra

全長40cm程度。
褐色の体色に横筋の溝が入っている体が特徴。サンゴ礁の砂地に生息している。「ハネジ」の名前は、沖縄本島北部の羽地に由来する。本種は日本で食用とはされていないが、内臓を取り除き、塩ゆでして干した「海参(いりこ)」として高価で取引されており、主に輸出用として重要な水産資源である。しかし、乱獲などで年々漁獲量が減少しており、厳重な資源管理が行われている。体にサポニンという毒を持っており、魚には有害だが、人には害はないと言われている。
主に砂を食べ、有機物のみを吸収し、きれいになった砂を糞として出すため、「海の掃除屋」として、砂浜の保全に重要な生き物である。
水産資源